いつか革命する世界で

変人集会

冷たい風が吹いた。
色とりどりの髪が舞うのは一種幻想的な光景。しかしうっとりばかりもしていられない。
ど派手なエレベーターに乗ってついた場所は鳳学園生徒会室。
派手だ。
わかりやすく現代風に説明するとハヤテのごとく!の白鳳学院みたいな感じ。オマージュってやつだね。
次いで私の目に飛び込んでたのは風光明媚な一室……ではなく高級テーブルセット……in屋外。

(;゚Д゚)

(゚Д゚;)

(;つД⊂)ゴシゴシ

(゚Д゚)え?

一塊の風が吹いた。
ここは生徒会室。ビル何階分に相当するのだろうか?かなりの高所に位置することは間違いない。
もう一度考えてみよう。
高級テーブルセット……と屋外。
なぜだ。

「どうなんだ転校生! どう考えてみてもお前が一番怪しいだろうが」

そうですか、誰もこの状況には突っ込まないんですね。
彼らの様子を眺める。いきり立つ西園寺先輩と冷静にそれを眺める生徒会の面々+ウテナ達。

カチっ。

ストップウォッチの音に視線を向けると、真面目な顔で何かに記録する幹くん。
それにしても西園寺先輩、うざい。何を好き好んで転校初日にルームメイトに決闘の申し込みをしなくちゃならないんだ。しかも背中に予状なんてマネ、許されるのはルパンとキッドだけだって知らないの!?
だが疑いの視線が私に集まる。
きゅるりん☆サファイヤアイ。
……幹くんかわええのぅ。樹璃お姉様素敵!ウテナもアンシーも美人さんだし。
にょほほほ。
萌える、萌える。

「おい、人の話を聞いているのか!!」
「あー、はい」

仕方なしに視線を戻す。

「とどのつまり、私のことが信じられないってことですよね?」
「当然だろうが」

疑われている。
その事自体は別に構わない。でもこのままなし崩しに犯人扱いされるのも気分が悪い。
さて、どうしたものか。
視線を彷徨わせた。するとうちの父親似、スケコマし生徒会長と勝ち合う。

「いいんだよ、女の子は強くなんかなくても」

似非フェミニストのクソ親父め。よくもこんな変な学校に放り込みやがったな。あんたただ単に、フェンシング部の部長を止めさせたかっただけだろう。

「私が犯人を捕まえます」

怒りが爆発した。
事件と関係ないけれど。ということで、名探偵始動!