いつか革命する世界で

美少女グヒヒ

なんということでしょう!!
私は身体からタオルがずり落ちるのにも構わず、驚愕の叫びを上げた。

「白い肌、柔らかな髪から滑り落ちる水滴! 網膜という名のレンズにこの瞬間を焼き付ける!!」

興奮気味に叫ぶと、柔肌の美少女が後ずさった。
ほほう意外とお胸が大きいですね。

「えっと、?」
「なんといことでしょう!! 美少女の裸ではありませんか!?」
「いくら僕でもそこまではっきり言われるのは恥ずかしいんだけど」
「恥じらう美少女ふおおお!?」
、おーい」

ウテナは私の前で手を降ったあと、大きなため息をついた。

みなさんこんにちは。
です。
大変なことになりました。
ミッキーとラブラブランデブーを楽しんだ後、東館へ帰ってご飯を食べて、暇つぶしに散歩をして! そうしたらウテナとバッタリ遭遇しました。バスケしちゃったよ! ウテナダンクしたよ! 容赦ないなおい。
夜中にも関わらず白熱した試合に、結構な汗をかいた。
するとウテナが一緒にシャワーを浴びようなんて破廉恥なことを言い出して(〃ノдノ)

「人をどこかの変質者みたいに言わないでくれる?」
「生徒会長のことかー!?」
「いや、あのねぇ」
「じゃあ理事長代理のことかああ!?」

ウテナは呆れた顔で私を眺めた。
タオルで髪をガシガシと拭きながら、話題を変える。

「そんなことより吃驚したよ。バスケ上手いんだね。元バスケ部とか?」
「ううん。部活はフェンシング以外入ったことないし」
「え? フェンシングやってたの」

空色の瞳を見開く。

「言ってなかったっけ? と言っても中学校に入学してからだけどね」
「へぇ」

ウテナの視線が変な人を見るものから、好奇心まじりに変わった。
シャワーのノズルを捻り、タオルに手を伸ばす。

「そっかー僕も前の学校の頃からやっておけばこんなに苦労しないですんだのかなぁ」
「薔薇の花嫁がどうのってやつ?」
「そうそう。突然決闘とか言われても困っちゃうよ」
「決闘……」

顎に手を当てて考える。
次いでウテナにカマをかけた。

「ウテナはさ、誰が犯人だと思う? もしかして私を疑ってたりする?」
「まさか! 君は犯人じゃないよ。だって犯人らしく……ないとは言わないけど、でも僕は違うと信じてる」

凛々しい表情で見つめる桃色髪の少女。
ウテナって良い子だな。
頬を緩めた。

「ありがとう。ちなみに本当に犯人じゃないから安心して。ただ」
「ただ?」
「なんでもない」

真犯人は理事長代理のあの怪しいイケメンじゃないかと思うんだけど、あの人アンシーのお兄さんでしょ? ってことはアンシーも怪しいよね。とはさすがに言えないわな。
百合真っ青の仲良しな二人だし。
ま、もう少し一人で探ってみますか!
ウテナが着替え終わったのを確認して、シャワー室の扉を開いた。