もったいないのでここに(笑)
名前変換がないのでご注意ください!
池袋組:何故かみんな警察官
BASARA組:探偵
池袋組
始まりは池袋警察署に届いた一通の予告状だった。
「クリスマス爆破予告だと!?ふざけた真似しやがって!殺す、メラっと殺す」
「まあまあ、落ち着け静雄。茉莉ちゃんが心配そうな顔してんぞ」
彼が予告状を机にたたき付けた瞬間、室内の視線が集まる。次いで乾いた音と共に真っ二つに割れた机。
過半数はそれを見なかったことにしてそれぞれの職務に戻った。だが眉目秀麗な顔立ちに人を食ったような笑顔を浮かべた青年は、
「シズちゃん、残念だったね。君達クリスマスは二人揃って休暇をとってたんだろ?こんなものが来たら公僕として、休日返上で事件解決しないと、だ よ ね☆」
「いーざーやくんよぉ!犯人の前にてめぇの頭カチ割ってやろうか!?ああ!?」
つかみ掛かる静雄。
二人に割って入ったのは甘い声音だった。
「静くん仕事中は喧嘩したらだめ。折原くんも折原くんで、自分が妹さんたちに鍋パーティ断られたからってひがまないで?」
「いつもながら、言ってくれるね」
先ほどまでの熱闘が打って変わり、氷点下の攻防が繰り広げられる。
彼女は綺麗に微笑み、
「ところで波江が折原くん探してたよ。いいの?」
彼の女上司の名前を出した瞬間時が動き出す。
捨てぜりふを吐いて立ち去る姿を見送った。
次いでくるりと振り返る。
「静くん、備品壊したらだめでしょ」
「悪い……けどさ」
「うん、クリスマスデートがなくなったのは私もすごく残念。でもお仕事だもんね。一緒に頑張ろう。代わりに終わったら……ね?」
「おぅ」
静雄の頬が紅潮する。
池袋署の猛獣と猛獣使い。言われる由縁であった。
美探偵揚羽の事務所*揚羽変態注意
道玄坂を上り怪しげな通りを右へ。雑居ビルひしめく一角に彼の事務所はあった。
ビルの外観とは異なる重厚な扉を開くと小綺麗なオフィスが現れる。
揚羽探偵事務所、来訪者を迎える達筆な看板。
「…はい」若い女性の声が響き、訪問者は女性が若すぎることに驚く。
膝丈の紺のスカートが揺れた。同色のブレザーの胸元から覗くのは深紅のリボン。
背中まで届く烏の濡れ羽色。絵巻から抜け出した平安時代の姫君のごとく佇む。
紛れも無い、女子高生だった。
「真名、お茶」
「茶葉でも食べれば?」
どん、たたき付ける音と茶筒。
妖艶な美しさを持つ男は麗しい双眸に笑みを称えて呟いた。
「それってあれだろ?ツンデレ」
「デレるつもりない」
無表情で言い切る少女。
しかし揚羽はめげずに白魚の手をとった。
「真名、結婚しよう」
「黙れロリコン」
女子高生と二十代半ばの男。それは確かに見た目危ないカップルだった。
超美形私立探偵とその助手。二人の関係は周囲から奇異の目を向けられつつ、和やかに育まれていた。
かくして十二月二十三日、開幕のベルは鳴る。
「はい、揚羽探偵事務所です…ええ、お久しぶりです。少々お待ちください」
とある事件で知り合った刑事からの電話。
「なんだ四木さんか。どーも。ふーん、で?…はっ?あーわかった今から行く」
クリスマス爆破予告事件はこうして始まった。
犯人は臨也。
ポイントは揚羽が変態。
いや……だって二人の年齢とか考えたら……うん(笑)どうやら私は番外編で彼を変態にしないと気が済まない様です。病気か(私が)
とくにBASARAの設定は練り直して何か書きたいなーと思いました。