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海へ行こう!

08 21 *2011 | 文章

静ちゃん誕生日アンケートで海へ行く話!(遠出)というのがあったので今更ながら書きました!
明日清書できるといいな!
明日できなければ、仕事が始まるのでしばらくアップできないと思います……。

ついでにTwitterで書いた走り書き小話
静雄が部長(三十代後半)で夢主(三十路手前)がOLさんというパラレル設定。

*夢主デフォルト名出ます。

上司と部下という関係はこれといって変化することもなく早数年。お互いに意識しているけど、膠着状態に陥っていた。

ある日、仕事の都合上一人残業になってしまった茉莉。自分の仕事は終わったけど一人残していくわけにもいかないと待っている静雄。
あと少しで仕事が終わるという時に、コピー機が用紙切れの点灯。ため息をつきながら、棚の上から重いコピー用紙の箱を取り出す。
その瞬間、

「木内、大丈夫か……って!?」

頭上から落下してくる重い箱。直撃を受けたらただでは済まない。
茉莉は強く目を閉じた。しかし衝撃は襲って来ない。
煙草の匂いがした。
目を開くとくちびるが触れあいそうな距離にある静雄の顔。押し倒された体勢。
身体が硬直した。

「……大丈夫か?」
「……はひ」

声が裏返る、心臓の音がうるさい。見つめていると、不意に逸らされた瞳。

「次からは自分でやろうとするなよな」
「……はい」

自己嫌悪でうつむく茉莉。
明後日の方向を向いたまま静雄は、

「……あーそろそろ終わる、か?」
「はい」
「じゃあ……あー……飯、行くか?」

薄暗いオフィスで、頬が赤いような気がする。
茉莉は思わず静雄のスーツの袖を掴んだ。

「はい」

二人の日常に変化という小石が投げ入れられた瞬間。




00:34 [Comment:0]

クリスマスに更新しようと思ってた話

12 27 *2010 | 文章

もったいないのでここに(笑)
名前変換がないのでご注意ください!

池袋組:何故かみんな警察官
BASARA組:探偵

池袋組

始まりは池袋警察署に届いた一通の予告状だった。

「クリスマス爆破予告だと!?ふざけた真似しやがって!殺す、メラっと殺す」
「まあまあ、落ち着け静雄。茉莉ちゃんが心配そうな顔してんぞ」

彼が予告状を机にたたき付けた瞬間、室内の視線が集まる。次いで乾いた音と共に真っ二つに割れた机。
過半数はそれを見なかったことにしてそれぞれの職務に戻った。だが眉目秀麗な顔立ちに人を食ったような笑顔を浮かべた青年は、

「シズちゃん、残念だったね。君達クリスマスは二人揃って休暇をとってたんだろ?こんなものが来たら公僕として、休日返上で事件解決しないと、だ よ ね☆」
「いーざーやくんよぉ!犯人の前にてめぇの頭カチ割ってやろうか!?ああ!?」

つかみ掛かる静雄。
二人に割って入ったのは甘い声音だった。

「静くん仕事中は喧嘩したらだめ。折原くんも折原くんで、自分が妹さんたちに鍋パーティ断られたからってひがまないで?」
「いつもながら、言ってくれるね」

先ほどまでの熱闘が打って変わり、氷点下の攻防が繰り広げられる。
彼女は綺麗に微笑み、

「ところで波江が折原くん探してたよ。いいの?」

彼の女上司の名前を出した瞬間時が動き出す。
捨てぜりふを吐いて立ち去る姿を見送った。
次いでくるりと振り返る。

「静くん、備品壊したらだめでしょ」
「悪い……けどさ」
「うん、クリスマスデートがなくなったのは私もすごく残念。でもお仕事だもんね。一緒に頑張ろう。代わりに終わったら……ね?」
「おぅ」

静雄の頬が紅潮する。
池袋署の猛獣と猛獣使い。言われる由縁であった。

美探偵揚羽の事務所*揚羽変態注意

道玄坂を上り怪しげな通りを右へ。雑居ビルひしめく一角に彼の事務所はあった。
ビルの外観とは異なる重厚な扉を開くと小綺麗なオフィスが現れる。
揚羽探偵事務所、来訪者を迎える達筆な看板。
「…はい」若い女性の声が響き、訪問者は女性が若すぎることに驚く。
膝丈の紺のスカートが揺れた。同色のブレザーの胸元から覗くのは深紅のリボン。
背中まで届く烏の濡れ羽色。絵巻から抜け出した平安時代の姫君のごとく佇む。
紛れも無い、女子高生だった。






「真名、お茶」
「茶葉でも食べれば?」

どん、たたき付ける音と茶筒。
妖艶な美しさを持つ男は麗しい双眸に笑みを称えて呟いた。

「それってあれだろ?ツンデレ」
「デレるつもりない」

無表情で言い切る少女。
しかし揚羽はめげずに白魚の手をとった。

「真名、結婚しよう」
「黙れロリコン」

女子高生と二十代半ばの男。それは確かに見た目危ないカップルだった。
超美形私立探偵とその助手。二人の関係は周囲から奇異の目を向けられつつ、和やかに育まれていた。
かくして十二月二十三日、開幕のベルは鳴る。

「はい、揚羽探偵事務所です…ええ、お久しぶりです。少々お待ちください」

とある事件で知り合った刑事からの電話。

「なんだ四木さんか。どーも。ふーん、で?…はっ?あーわかった今から行く」

クリスマス爆破予告事件はこうして始まった。

犯人は臨也。
ポイントは揚羽が変態。
いや……だって二人の年齢とか考えたら……うん(笑)どうやら私は番外編で彼を変態にしないと気が済まない様です。病気か(私が)
とくにBASARAの設定は練り直して何か書きたいなーと思いました。

00:34 [Comment:0]

小話

09 19 *2010 | 文章

保健室の先生×静雄を妄想してたら出て来た小話。
静雄夢ヒロインが先生で静雄が生徒です。静雄←ヒロインで、野球拳とは違って結構まともです(笑)

いてくれてありがとう


有り体に言えば一目惚れ。
本当にありがちで平凡で。
一つだけ普通と違ったのは、私は「先生」で彼は「生徒」だったということ。
ただそれだけだった。
でもそれは近くて遠い私たちの距離を作る。

「はい、手当て完了!」
「……どうも」

目を反らして呟く。
彼は保健室の常連だ。
毎日のように喧嘩をふっかけられ、大暴れをし、自分も傷つける。いくら強靭で、異常なほど回復の早い肉体だって怪我をすれば痛いだろう。
少しでも癒せればいいのに……思って苦笑した。

「……先生」
「ん?」
「……ないんすか」
「ごめん聞こえなかった」

すると平和島君はこちらを見て、痛々しく目を細めた。

「先生は俺が怖くないんすか」

思わず見つめ返す。すると「なんでもないっす」言って立ち去ろうとしたから、

「怖くないよ」

ワイシャツの裾を握りしめて止めた。
驚きに見開く瞳。
傷ついて、信じたくて、でも……。

「怖くない」

微笑んで、青藤色のブレザーを手渡した。

「だからいつでも来てね」

自分の感情は隠して、優しい先生であれるように、願って。

無防備にも程がある

一仕事終え、保健室に戻って来た。
ドアに手をかけると鍵が空いていて、しまった戸締まり忘れた……なんて呟いて。
ポリポリと頭を掻き、白衣の裾を払った。
そして室内を見回る。
貴重品に変化なし。ベットは……。

「あら?」

誰か寝ている。
静かにカーテンを開けるとそこにあったのは、

「え……とこれは私に対する挑戦、とか?」

平和島君の寝顔だった。
涎が出そうになるのを堪えて、観察する。
男の子とは思えない色白で透き通った肌。金髪の髪は猫の毛みたいにさらさらで、頬にかかるのが妙に色っぽかった。

「いやいやいや」

気がつくと乗り出していた身体を戻して、カーテンを閉じる。
椅子に座り、未処理の仕事に手を付けた。
五分、十分……。
貧乏揺すりしたいほど気持ちが落ち着かない。

「はぁ……」

困った恋慕にため息をついて。

16:29 [Comment:0]

お題ったー!

08 30 *2010 | 文章

ツイッターのお題でなんとなく書いてみた小話。

「昼の廊下」で登場人物が「溺れる」、「水」という単語を使ったお話を考えて下さい。
舞台:来神学園。人物:平和島静雄、女子生徒、折原臨也(名前だけ)

前髪から水が滴り落ちた。
ずぶぬれになった黒髪が額に張り付く「貞子……みたいな?」考えて、同じくびしょぬれの制服を眺めた。
「あとでモップ借りてこないと」
半漁人の行進。濡れた廊下をうつろに見つめ、歩き出した。
ペトリ、ペトリ、ペトリ。
少女は思考する。
ペトリ、ペトリ、ペトリ。

投げつけられた言葉を反芻して、「あんたなんか臨也君とは釣り合わない!!」思い当たる。
頭の上からバケツが降ってきた理由。
また彼の実験につき合わされたのか。考えてその思考を脳裏から消した。「綺麗なのにもったいない」「君っておもしろいね」変な男。変態の男。

その時聞こえた。
「いざやあぁーーーーーー!!!!!」
想像より近く。事象より早く。
そして───教壇が濡れ鼠の体にぶつかり、真昼の廊下をバウンドした。

目を覚ますと、保健室の天井が見えた。
「知らない天井だ」
「保健室来たことないのかよ」
「一度言ってみたかったの」
答えて、綺麗な声だと思った。
低くて、ドスが聞いてて、でも透明な。
湿った枕から頭をあげ、全身をとっくり眺める。
次いで傍らの少年を見た。
「平和島君が着替えさせてくれたの?」
「んなわけあるか!!」
「うん、知ってる」

血管の切れる音が聞こえた。

でも「ありがとう」言って微笑むと、彼はマジでキレちゃう5秒前の体勢のまま固まった。
これが私が生まれて初めて他人に興味を持った瞬間。

「溺れそう」

予感にもう一度笑う。
うっすらと、あだ名らしく「幽霊」のように。

end

彼女:少し不気味な美人。中身はおちゃめ。友達がいない。
異常に身体が丈夫。実は数代前に吸血鬼がいる(組織のメンバーだったらおもしろいな♪)

23:14 [Comment:0]

書きたいなら書くしかないよね☆

05 16 *2010 | 文章

静雄シリーズ設定で。
時間軸は多分未来です。

二度寝の朝(ほぼ台詞のみ超短文)

「む〜」
「眠そうだな」
「……うん……」
「昨日遅かったからな」
「……う……ん……静くん、仕事は……?」
「休みっつただろ」
「そうだっけ……? じゃあ……」
「……ひっぱんな」
「一緒に寝よう?」
「……いや俺は……」
「寝よう?」
「……寝るか」

ぽかぽか日差しに、うとうと二度寝。
愛されたがりのわんこと、日だまり大好きにゃんこ。
二人は寄り添って微睡みに落ちたのでした。

23:06 [Comment:0]

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